メニュー

アルコール依存症

お酒は、楽しい時間やリラックスするための手段として、私たちの生活に身近な存在です。しかし、お酒の飲み方をコントロールできなくなり、健康や生活に支障をきたしてしまう状態が「アルコール依存症」です。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、「お酒をやめたいのにやめられない」「飲酒で生活に支障が出ている」などでお悩みの皆様に寄り添い、丁寧な診療を行っています。このページでは、アルコール依存症について分かりやすく解説します。 

アルコール依存症とは? 

アルコール依存症は、アルコールを摂取することへの強い欲求(渇望)や、飲酒のコントロールが困難になることを特徴とする精神疾患です。単なる飲み過ぎとは異なり、身体的・精神的にアルコールに依存した状態であり、放置すると健康や社会生活に深刻な影響を及ぼします。 

日本では、約100万人のアルコール依存症患者がいると推計されています。富山県でも、飲酒習慣のある方は多く、アルコール依存症は決して珍しい病気ではありません。ストレスを抱えやすい働き盛りの世代(20-40代)や女性も近年増加傾向にあります。 

症状 

アルコール依存症の症状は、進行段階によって異なりますが、主な症状として以下のものがあります。 

精神的依存

  • 飲酒への強い欲求(渇望) 
  • 飲酒のコントロール喪失(飲み始めるとやめられない、予定外に飲んでしまう) 
  • 飲酒が最優先になる(仕事や家庭、人間関係よりも飲酒を優先する) 
  • 否認(自分の飲酒問題を認めない) 

身体的依存

  • 離脱症状(禁断症状):飲酒を中断または減量すると、手の震え、発汗、不安、イライラ、不眠、吐き気、幻覚などの症状が現れる。 
  • 耐性:同じ量のアルコールでは酔わなくなり、より多くの量を必要とする。 

その他の問題

  • 肝機能障害、膵炎、高血圧、糖尿病などの身体疾患 
  • 抑うつ、不安、不眠などの精神症状 
  • 家庭不和、仕事のトラブル、経済的問題 

原因 

アルコール依存症の原因は、単一ではなく、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。 

生物学的要因

  • 遺伝的要因:親や兄弟姉妹など、血縁者にアルコール依存症の人がいる場合、発症リスクが高くなる可能性があります。 
  • 脳内の神経伝達物質の異常:アルコールは脳内の神経伝達物質(ドーパミン、GABAなど)に影響を与え、快感や依存を引き起こすとされています。 

心理社会的要因

  • ストレス:仕事、人間関係、家庭環境などのストレスを、飲酒で解消しようとする傾向。 
  • 環境要因:周囲の飲酒文化、入手しやすい環境など。 
  • 性格傾向:ストレスを抱え込みやすい、自己肯定感が低いなどの性格傾向。 

治療法 

アルコール依存症は、適切な治療を受けることで回復が可能です。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせて、最適な治療法をご提案します。 

  • 減酒、断酒: アルコール依存症の治療の基本は断酒ですが、なかなかすぐに断酒するというのは困難です。状態を見ながら減酒も提案します。飲酒量の目標設定、飲酒量の確認を定期的に行いながら評価を行っていきます。 
  • 薬物療法: 離脱症状の緩和や、飲酒欲求の軽減を目的とした薬が用いられることがあります。 
  • 精神療法: カウンセリングを通して、飲酒に至る心理的な要因や、断酒を続けるための方法を学びます。認知行動療法、動機づけ面接などが有効です。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。 
  • 自助グループ: AA(アルコホーリクス・アノニマス)などの自助グループへの参加も有効です。当院ではパンフレットなどをお渡しし、ご紹介することも可能です。 
  • 血液検査について: 長期的な飲酒は、身体に大きく影響を及ぼすことがあります。そのため、治療開始前や治療中に、これらの状態を把握するために血液検査を行うことがあります。また、栄養状態の評価や肝機能の状態、他の疾患との鑑別のためにも血液検査を行うことがあります。 

まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください 

「お酒をやめたいのにやめられない」「飲酒で生活に支障が出ている」などでお悩みの方は、一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。早期の相談と適切な治療が、回復への第一歩です。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康をサポートするために、経験豊富な医師と心理師が親身になって診療を行っています。 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME