パニック障害
突然、激しい動悸や息苦しさに襲われ、「死んでしまうのではないか」というほどの不安・恐怖を感じたことはありませんか?それは「パニック発作」かもしれません。パニック発作を繰り返し経験し、日常生活に支障をきたすようになると、「パニック障害」と診断されます。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、パニック発作でお悩みの皆様に寄り添い、丁寧な診療を行っています。このページでは、パニック障害について分かりやすく解説します。
パニック障害とは?
パニック障害は、突然激しい不安や恐怖を感じる「パニック発作」を繰り返し経験し、その発作に対する不安(予期不安)や、発作が起きた場所に再び行くことへの恐怖(広場恐怖)などが生じる病気です。
全人口の1.5~4.7%がパニック障害を経験すると言われています。20〜30代の女性に多く見られる傾向があります。富山県でも、パニック発作に苦しんでいる方は少なくありません。
症状
パニック障害の中核となる症状は、パニック発作です。パニック発作は、以下のような症状が急に出現し、数分以内にピークに達します。
- 動悸、心臓がドキドキする、脈が速くなる
- 発汗
- 身震い、手足の震え
- 息切れ、息苦しさ
- 胸の痛み、圧迫感
- 吐き気、腹部の不快感
- めまい、ふらつき
- 現実感の喪失、自分が自分でない感じ
- このまま死んでしまうのではないかという恐怖
- コントロールを失ってしまうのではないかという恐怖
パニック発作後には、「また発作が起きたらどうしよう」という予期不安が生じます。また、発作が起きた場所や状況(電車の中、人混みなど)を避けるようになる(広場恐怖)ことがあります。
原因
パニック障害の原因は、はっきりとわかっていませんが、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。
生物学的要因
- 遺伝的要因:家族にパニック障害の人がいる場合、発症リスクが高くなる可能性があります。
- 脳内の神経伝達物質の異常:脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、GABAなど)のバランスの乱れが、発作の発生に関与していると考えられています。
- 身体疾患の影響: まれに、甲状腺機能亢進症や不整脈などの身体疾患がパニック発作と似た症状を引き起こすことがあります。そのため、原因を特定するために血液検査や心電図検査が必要となる場合があります。
心理社会的要因
- ストレス:仕事、人間関係、環境の変化など、様々なストレスが発作のきっかけになることがあります。
- 過去のトラウマ:過去のトラウマ体験が影響する可能性もあります。
治療法
パニック障害は適切な治療を受けることで改善が見込める病気です。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせて、最適な治療法をご提案します。
- 薬物療法: 抗うつ薬(SSRIなど)、抗不安薬などを用いて、発作の頻度や程度を軽減します。当クリニックでは、副作用にも配慮しながら、患者様に合ったお薬を処方いたします。
- 精神療法: 認知行動療法などを通して、パニック発作に対する誤った考え方を修正したり、不安への対処法を学んだりします。暴露療法(あえて苦手な状況に身を置くことで慣れていく治療法)も有効です。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。
- 生活習慣の改善: カフェインやアルコールの摂取を控え、規則正しい生活を送ることが大切です。
- 血液検査について: まれに、パニック発作と類似した症状を示す身体疾患(甲状腺機能亢進症など)との鑑別が必要となる場合があります。その場合は、血液検査で甲状腺機能などを確認することがあります。
まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください
パニック発作でお悩みの方は、一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康をサポートするために、経験豊富な医師と心理師が親身になって診療を行っています。