全般性不安障害
「いつも何かを心配している」「些細なことでも不安になる」「落ち着かない」といった状態が長く続いていませんか?それは単なる心配性ではなく、「全般性不安障害(GAD)」のサインかもしれません。全般性不安障害は、慢性的な不安や心配が特徴の病気で、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、慢性的な不安でお悩みの皆様に寄り添い、丁寧な診療を行っています。このページでは、全般性不安障害について分かりやすく解説します。
全般性不安障害とは?
全般性不安障害は、特定の対象に限らず、様々なことに対して過剰な不安や心配が続く病気です。日常生活の些細なことから、将来のことまで、幅広い事柄に対して不安を感じ、その不安をコントロールするのが難しい状態です。
日本では、成人の約5%が全般性不安障害を経験すると言われています。女性に多く、特に働き盛りの世代(20-40代)に多く見られます。富山県でも、仕事、家庭、人間関係など様々なストレスを抱える方が多く、決して珍しい病気ではありません。
症状
全般性不安障害の主な症状は、過剰な不安と心配です。それに伴い、以下のような症状が現れることがあります。
精神症状
- 過剰な不安と心配:日常生活の様々なことに対して、過剰な心配や不安を感じる。
- 落ち着きのなさ、そわそわ感
- 集中力の低下、注意散漫
- イライラ感、神経過敏
- 緊張感、絶えず張り詰めている感じ
身体症状
- 筋肉の緊張、肩こり、頭痛
- 睡眠障害:不眠(寝つきが悪い、夜中に目が覚める)、熟眠感の欠如
- 動悸、息切れ
- 胃腸の不調、吐き気、下痢
- 疲労感、倦怠感
これらの症状が6ヶ月以上続く場合、全般性不安障害の可能性があります。
原因
全般性不安障害の原因は、はっきりとわかっていませんが、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。
生物学的要因
- 遺伝的要因:家族に不安障害の人がいる場合、発症リスクが高くなる可能性があります。
- 脳内の神経伝達物質の異常:脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、GABAなど)のバランスの乱れが、不安の発生に関与していると考えられています。
- 身体疾患の影響: まれに、甲状腺機能亢進症などの身体疾患が不安症状を引き起こすことがあります。そのため、原因を特定するために血液検査が必要となる場合があります。
心理社会的要因
- ストレス:仕事、人間関係、家庭環境、経済的な問題、過去のトラウマなど、様々なストレスが発症のきっかけになることがあります。
- 性格傾向:心配性、完璧主義、神経質な性格の人は、不安を感じやすい傾向があります。
治療法
全般性不安障害は適切な治療を受けることで改善が見込める病気です。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせて、最適な治療法をご提案します。
- 薬物療法: 抗不安薬、抗うつ薬などを用いて、不安や緊張を和らげます。当クリニックでは、副作用にも配慮しながら、患者様に合ったお薬を処方いたします。
- 精神療法: 認知行動療法などを通して、不安への対処法を学んだり、考え方の癖を修正したりします。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。
- 生活習慣の改善: バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠などを心がけることが大切です。カフェインやアルコールの過剰摂取は避けましょう。
- 血液検査について: 不安症状の原因を特定するため、または治療方針を立てる上で、必要に応じて血液検査を行うことがあります。特に、以下のような場合に血液検査が推奨されます。
- 動悸、発汗、震えなど、身体症状が顕著な場合。
- 他の病気(甲状腺機能亢進症など)との鑑別が必要な場合。
血液検査では、以下のような項目を調べることがあります。
- 甲状腺機能(TSH、FT3、FT4など): 甲状腺ホルモンの異常は、不安症状と非常によく似た症状を引き起こすため、甲状腺機能の亢進がないかを確認します。
必要に応じて、その他の一般的な血液検査を行い、身体的な疾患がないかを確認します。
血液検査の結果と問診、診察の結果を総合的に判断し、適切な治療方針を決定します。
まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください
慢性的な不安や心配でお悩みの方は、一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康をサポートするために、経験豊富な医師と心理師が親身になって診療を行っています。