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双極性障害(躁うつ病)

「気分が高揚して活動的になったり、逆にひどく落ち込んで何もできなくなったり…」このような気分の波を繰り返すことはありませんか?それは単なる気分の変化ではなく、「双極性障害(躁うつ病)」のサインかもしれません。双極性障害は、気分の波が極端に変動する病気で、適切な治療によって症状をコントロールすることが可能です。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、気分の波でお悩みの皆様に寄り添い、丁寧な診療を行っています。このページでは、双極性障害について分かりやすく解説します。

双極性障害(躁うつ病)とは?

双極性障害は、気分が高揚する「躁状態」と、気分が落ち込む「うつ状態」を繰り返す病気です。以前は「躁うつ病」と呼ばれていました。「うつ病」とは異なり、気分の波が両極端に変動するのが特徴です。

日本では、約100人に1人が双極性障害を経験すると言われています。発症年齢は比較的若く、20代で発症することが多いですが、幅広い年齢層で発症する可能性があります。富山県でも、気分の波に悩む方が少なくありません。

症状

双極性障害は、大きく分けて「躁状態」と「うつ状態」の2つの状態があります。

躁状態

  • 気分が高揚し、開放的になる。
  • 活動的になり、多弁になる。
  • 睡眠時間が短くても平気になる。
  • 注意散漫になり、落ち着きがなくなる。
  • 誇大妄想(自分は特別な人間だという考え)や、浪費、危険な行動に出ることもある。

うつ状態

  • 気分の落ち込み(抑うつ気分):憂うつ、悲しみ、絶望感、不安、焦燥感など。
  • 興味や喜びの喪失:今まで楽しめていたことに興味がなくなる。
  • 意欲・興味の喪失:何をするのも億劫になる、やる気が起きない。
  • 集中力・思考力低下:物事に集中できない、考えがまとまらない。
  • 罪悪感・自己否定感:自分を責める、価値がないと感じる。
  • 希死念慮:死について考える、死にたいと思う。

うつ状態は、うつ病の症状とよく似ています。しかし、双極性障害の場合は、その前に躁状態または軽躁状態を経験していることが重要なポイントです。

原因

双極性障害の原因は、はっきりとわかっていませんが、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

生物学的要因

  • 遺伝的要因:親や兄弟姉妹など、血縁者に双極性障害の人がいる場合、発症リスクが高くなる可能性があります。
  • 脳内の神経伝達物質の異常:脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)のバランスが崩れることが、発症に関係していると考えられています。
  • 身体疾患の影響:特定の身体疾患が、気分の変動を引き起こしたり、悪化させたりすることがあります。そのため、原因を特定するために血液検査が必要となる場合があります。例えば、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)は、躁状態と似た症状を引き起こすことがあります。

心理社会的要因

  • ストレス:大きなストレスや環境の変化が、発症のきっかけになることがあります。
  • 環境要因:幼少期のトラウマなどが影響する可能性もあります。

治療法

双極性障害は適切な治療を受けることで、気分の波をコントロールし、安定した生活を送ることが可能です。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせて、最適な治療法をご提案します。

    • 薬物療法:気分の波を安定させる薬(気分安定薬)や抗精神病薬を用います。当クリニックでは、副作用にも配慮しながら、患者様に合ったお薬を処方いたします。
    • 精神療法:カウンセリングなどを通して、病気への理解を深めたり、ストレスへの対処法を学んだりします。また、規則正しい生活を送るためのサポートも行います。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。
    • 生活習慣の改善:十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動などを心がけることが大切です。特に、規則正しい生活リズムを維持することが重要です。
    • 血液検査について: 気分の変動の原因を特定するため、または治療方針を立てる上で、必要に応じて血液検査を行うことがあります。特に、以下のような場合に血液検査が推奨されます。
      • 躁状態と類似した症状を示す甲状腺機能亢進症など、他の病気との鑑別が必要な場合。
      • 薬物療法を行う前に、身体的な問題がないか確認する場合。

血液検査では、以下のような項目を調べることがあります。

  • 甲状腺機能(TSH、FT3、FT4など): 甲状腺ホルモンの異常は、気分の変動を引き起こすことがあるため、甲状腺機能の低下(または亢進)がないかを確認します。
  • 電解質など: 全身の状態を把握し、他の病気の可能性を排除するために、必要に応じて他の項目も検査します。

血液検査の結果と問診、診察の結果を総合的に判断し、適切な治療方針を決定します。 

まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください

双極性障害は、適切な治療を受けることで、症状をコントロールし、安定した生活を送ることが可能です。気分の波でお悩みの方は、一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康をサポートするために、経験豊富な医師と心理師が親身になって診療を行っています。

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