同じ確認を繰返す
はじめに:同じ確認を繰り返していませんか?
「家の鍵を閉めたか何度も確認してしまう」「ガスの元栓が気になって何度も確認してしまう」「電気を消したか何度も確認してしまう」など、同じ確認を何度も繰り返してしまうことはありませんか?日常生活で多少の確認は誰にでもあることですが、何度も繰り返してしまうことで時間や労力を無駄にしてしまったり、日常生活に支障をきたしたりする場合があります。「また確認してしまった…」と自己嫌悪に陥ってしまう方もいるかもしれません。
たての心療クリニックでは、皆様の「同じ確認を繰り返してしまう」というお悩みの根本原因を探り、適切なサポートを提供いたします。我慢せずに、お気軽にご相談ください。
なぜ?同じ確認を繰り返してしまう原因と背景にある疾患
同じ確認を繰り返してしまう背景には、不安や心配、過去の経験などが関係していることが多いです。特に、強迫性障害という病気が関係している場合があります。
同じ確認を繰り返してしまう主な原因
- 不安や心配: 何か良くないことが起こるのではないかという不安や心配が強く、それを避けるために確認行為を繰り返してしまうことがあります。
- 過去の経験: 過去に何か確認不足で失敗した経験などがトラウマとなり、過剰に確認してしまうことがあります。
- 完璧主義: 物事を完璧にこなそうとする意識が強く、少しでも不確かなことがあると確認せずにはいられなくなることがあります。物事が不確かな状態を受け入れることが難しく、確実性を求めるあまり確認行為を繰り返してしまうことがあります。
同じ確認を繰り返す背景にある可能性のある疾患
同じ確認を繰り返す背景には、以下のような疾患が隠れている可能性もあります。自己判断せずに、気になる症状があれば当クリニックにご相談ください。
- 強迫性障害(OCD): 意に反して頭に浮かんでくる考え(強迫観念)と、その考えによって引き起こされる行為(強迫行為)を繰り返す病気です。確認行為は代表的な強迫行為の一つです。例えば、「手が汚れている」という強迫観念から何度も手を洗う、「鍵を閉め忘れたかもしれない」という強迫観念から何度も確認する、などが挙げられます。
- 全般性不安障害(GAD): 日常生活の様々なことに対して過剰な心配や不安を感じ、落ち着きのなさ、集中力低下、イライラなどの症状が現れます。心配事の一つとして確認行為が過剰になる場合があります。
- 適応障害: ストレス要因に対して過剰な反応を示し、不安や気分の落ち込み、不眠などの症状が現れます。強いストレスによって確認行為が増えることがあります。
同じ確認を繰り返すことへの治療法:専門家と一緒に解決策を探しましょう
たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの状況を丁寧に伺い、以下の様な治療法を組み合わせて、最適な治療をご提案いたします。
- 精神療法: 確認行為の背景にある不安や心配、過去の経験などを詳しくお伺いし、感情の整理や問題解決をサポートします。
- 薬物療法: 必要に応じて、不安を和らげる薬(抗不安薬)、気分の落ち込みを改善する薬(抗うつ薬)などを処方いたします。特に、強迫性障害に対しては、セロトニンに作用する抗うつ薬が有効な場合があります。
- カウンセリング・認知行動療法・曝露反応妨害法: 強迫観念に直面させ、強迫行為をしないようにすることで、不安や苦痛に耐える力を養い、症状の改善を目指します。例えば、鍵を一度閉めたらその後確認しない練習を段階的に行います。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。
- 生活習慣の見直し: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を送ることは、心身の安定につながり、不安の軽減に役立つことがあります。
- リラクゼーション法: 深呼吸、瞑想、自律訓練法などを学ぶことで、不安や緊張を和らげ、確認行為への衝動を抑える助けになります。
まとめ:一人で抱え込まず、まずはご相談ください
同じ確認を繰り返してしまうことは、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。一人で悩まず、早めに専門家に相談することが大切です。
たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりに寄り添い、丁寧な診察と適切な治療を提供いたします。富山市上飯野のクリニックが集まるエリアに位置しており、地域の皆様の心の健康をサポートしています。年齢や性別に関わらず、お気軽にご相談ください。