適応障害
新しい環境への変化や、予期せぬ出来事など、人生には様々なストレスとなる出来事が起こります。多くの場合、時間の経過とともに適応していきますが、中には強いストレス反応が続き、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。このような状態は「適応障害」と呼ばれます。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、環境の変化やストレスへの適応にお悩みの皆様に寄り添い、丁寧な診療を行っています。このページでは、適応障害について分かりやすく解説します。
適応障害とは?
適応障害は、明確なストレス要因(例:仕事の変化、人間関係の変化、引っ越し、病気など)に反応して、情緒面や行動面に症状が現れる状態です。ストレス要因がなくなれば症状は改善していくことが多いですが、ストレス要因が持続する場合は症状が長引くこともあります。うつ病と似た症状が現れることもありますが、適応障害は原因が比較的明確であることが特徴です。
適応障害は、年齢や性別に関わらず発症する可能性があります。特に、環境の変化が多い時期(就職、転職、結婚、出産、転居など)に起こりやすいと言われています。富山県でも、生活環境の変化や人間関係の悩みから適応障害を発症する方は少なくありません。
症状
適応障害の症状は、ストレス要因の種類や個人の性格などによって様々ですが、主な症状として以下のものがあります。
精神症状
- 気分の落ち込み、憂うつ
- 不安、緊張、イライラ
- 悲しみ、涙もろくなる
- 絶望感、将来への不安
- 集中力低下
行動症状
- 落ち着きのなさ、そわそわする
- 不眠
- 食欲不振または過食
- 仕事や学校に行けない
- 動悸、胸が痛い、どきどきする
- 倦怠感
- 引きこもり
- 暴飲暴食、アルコールや薬物への依存
これらの症状は、ストレス要因が発生してから基本的に1ヶ月以内に現れます。
原因
適応障害の原因は、明確なストレス要因です。主なストレス要因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 仕事の変化: 配置転換、転職、昇進、降格、仕事量の増加など。
- 人間関係の変化: 結婚、離婚、死別、転校、転勤など。
- 家庭環境の変化: 引っ越し、家族構成の変化、病気、介護など。
- 健康問題: 自身や家族の病気、怪我など。
- 経済的な問題: 失業、経済状況の悪化など。
特に女性は、出産や育児、更年期など、ホルモンバランスの変化やライフイベントが重なる時期に、適応障害を発症しやすいと言われています。
治療法
適応障害は適切な治療を受けることで改善が見込める病気です。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせて、最適な治療法をご提案します。
- 環境調整: 可能であれば、ストレス要因となっている環境の調整を行います。例えば、仕事の負担を減らす、人間関係の改善を図るなど。
- 薬物療法: 不安や不眠などの症状が強い場合は、抗不安薬や睡眠薬などを一時的に使用することがあります。当クリニックでは、副作用にも配慮しながら、必要最小限の処方を心がけています。
- 精神療法: カウンセリングなどを通して、ストレスへの対処法を学んだり、気持ちの整理をしたりします。認知行動療法、問題解決療法などが有効と言われています。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。
- 血液検査について: 通常、適応障害の診断に血液検査は必須ではありません。しかし、抑うつ症状や倦怠感が著しい場合、身体的な疾患(甲状腺機能低下症、貧血など)が症状に影響を与えている可能性を考慮し、鑑別診断のために血液検査を行うことがあります。
まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください
環境の変化やストレスへの適応にお悩みの方は、一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康をサポートするために、経験豊富な医師と心理師が親身になって診療を行っています。