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うつ病

日々の生活の中で、「気分が落ち込む」「やる気が起きない」「眠れない」といった経験はありませんか?それは一時的なものかもしれません。しかし、そのような状態が長く続く場合は、「うつ病」のサインかもしれません。うつ病は、決して特別な病気ではなく、誰でもかかる可能性のある身近な心の病気です。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、つらい気持ちを抱えている皆様に寄り添い、丁寧な診療を行っています。このページでは、うつ病について分かりやすく解説します。

うつ病とは?

うつ病は、脳の機能の不調によって、気分、意欲、思考、行動、身体などに様々な症状が現れる病気です。単なる「気持ちの落ち込み」とは異なり、日常生活に支障をきたすほどの深刻な状態です。「心の風邪」とも言われるように、誰でもかかる可能性があります。

日本では、生涯のうちに約15人に1人がうつ病を経験すると言われています。特に、働き盛りの世代(20-50代)や女性に多い傾向があります。富山県でも、仕事、家庭、育児、人間関係など様々なストレスを抱える方が多く、決して珍しい病気ではありません。

症状

うつ病の症状は人によって様々ですが、主な症状として以下のものがあります。

精神症状

  • 気分の落ち込み(抑うつ気分):憂うつ、悲しみ、絶望感、不安、焦燥感など。
  • 興味や喜びの喪失:今まで楽しめていたことに興味がなくなる。
  • 意欲・興味の喪失:何をするのも億劫になる、やる気が起きない。
  • 集中力・思考力低下:物事に集中できない、考えがまとまらない。
  • 罪悪感・自己否定感:自分を責める、価値がないと感じる。
  • 希死念慮:死について考える、死にたいと思う。

身体症状

  • 睡眠障害:不眠(寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める)、過眠など。
  • 食欲不振または過食:食欲がわかない、または逆に食べ過ぎてしまう。
  • 倦怠感・疲労感:常に疲れている感じがする、体がだるい。
  • その他:頭痛、肩こり、便秘、動悸など。

これらの症状がいくつか2週間以上続く場合は、うつ病の可能性を考え、専門医に相談することをお勧めします。

原因

うつ病の原因はハッキリとわかっていませんが、一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

生物学的要因

  • 遺伝的要因:親や兄弟姉妹など、血縁者にうつ病の人がいる場合、発症リスクが高くなる可能性があります。
  • 脳内の神経伝達物質の異常:脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)のバランスが崩れることが、うつ病の発症に関係していると考えられています。
  • 身体疾患の影響: 特定の身体疾患が、うつ症状を引き起こしたり、悪化させたりすることがあります。そのため、原因を特定するために血液検査が必要となる場合があります。例えば、甲状腺機能低下症、貧血、ビタミン欠乏症などが挙げられます。

心理社会的要因

  • ストレス:仕事、人間関係、家庭環境、育児、経済的な問題、病気、死別など、様々なストレスがうつ病の引き金となることがあります。特に女性は、ホルモンバランスの変化やライフイベント(出産、育児、更年期など)によるストレスも影響を受けやすいと言われています。
  • 性格傾向:几帳面、完璧主義、責任感が強い性格の人は、ストレスをため込みやすく、うつ病になりやすい傾向があると言われています。
  • 過去のトラウマ:幼少期の虐待やトラウマ体験などが影響する可能性もあります。

治療法

うつ病は適切な治療を受けることで改善が見込める病気です。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせて、最適な治療法をご提案します。

  • 薬物療法: 抗うつ薬などを用いて、脳内の神経伝達物質のバランスを整えます。当クリニックでは、副作用にも配慮しながら、患者様に合ったお薬を処方いたします。
  • 精神療法: カウンセリングなどを通して、ストレスへの対処法を学んだり、心の負担を軽減したりします。認知行動療法、対人関係療法などが有効と言われています。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。
  • 生活習慣の改善: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動などを心がけることが大切です。規則正しい生活を送ることで、心身の健康を保ち、うつ病の改善につながります。
  • 血液検査について: うつ症状の原因を特定するため、または治療方針を立てる上で、必要に応じて血液検査を行うことがあります。特に、以下のような場合に血液検査が推奨されます。
    • 身体症状が顕著な場合(倦怠感、体重変化、便秘など)。
    • 薬物療法を行う前に、身体的な問題がないか確認する場合。
    • 他の病気との鑑別が必要な場合。

血液検査では、以下のような項目を調べることがあります。

  • 甲状腺機能(TSH、FT3、FT4など): 甲状腺ホルモンの異常は、うつ症状と非常によく似た症状を引き起こすため、甲状腺機能の低下(または亢進)がないかを確認します。
  • 貧血(血算、フェリチンなど): 鉄欠乏性貧血などは、倦怠感や気分の落ち込みを引き起こす原因となることがあります。
  • ビタミンB群など: これらのビタミン不足も、うつ症状に関与している可能性があります。
  • 肝機能、腎機能、電解質など: 全身の状態を把握し、他の病気の可能性を排除するために、必要に応じて他の項目も検査します。

血液検査の結果と問診、診察の結果を総合的に判断し、適切な治療方針を決定します。

まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください

うつ病は、早期に適切な治療を受けることで改善が見込める病気です。症状を放置すると、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、他の病気を引き起こす可能性もあります。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康をサポートするために、経験豊富な医師と心理師が親身になって診療を行っています。もし、心の不調を感じているなら、一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。

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