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自閉症スペクトラム障害(ASD)

人とのコミュニケーションの取り方や、興味の持ち方、行動のパターンなどが、他の人と少し異なっていると感じることはありませんか?もしかしたら、それは自閉スペクトラム症(ASD)の特性かもしれません。ASDは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによるもので、一人ひとりの現れ方が異なり、多様な特性を持つことから「スペクトラム」と呼ばれています。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、ASD特性でお悩みの皆様、またご家族の方々に寄り添い、丁寧な診療とサポートを行っています。このページでは、ASDについて分かりやすく解説します。 

自閉スペクトラム症(ASD)とは? 

自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)は、生まれつきの脳機能の発達の偏りによって、社会的なコミュニケーションや相互作用、反復的な行動や興味などに特徴が現れる発達障害の一つです。以前は、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などと区別されていましたが、現在では連続した特性として捉えられ、「スペクトラム」という言葉が用いられるようになりました。 

ASDの特性は、幼い頃から気づかれることもあれば、成長してから、あるいは大人になってから明らかになることもあります。富山県でも、ASDの特性を持つ方は様々な年代にいらっしゃり、その困りごとも多岐に渡ります。 

症状 

ASDの症状は、個人差が大きく、現れ方も様々です。主な特徴として以下の3つの領域における困難さが挙げられます。 

社会的なコミュニケーションおよび相互作用の困難

  • 相手の気持ちを理解したり、自分の気持ちを伝えたりすることが苦手。 
  • 相手の表情や身振り、言葉のニュアンスを読み取るのが難しい。 
  • 友人関係を築いたり、維持したりすることが難しい。 
  • 状況に合わせた適切なコミュニケーションが苦手。 

限定された反復的な行動、興味、活動

  • 特定のものに強いこだわりを持つ。 
  • 同じ行動パターンを繰り返すことを好む。 
  • 変化を嫌い、環境の変化に強い不安を感じる。 
  • 感覚過敏または感覚鈍麻(特定の感覚に過剰に敏感、または鈍感)。 

その他の関連する特徴  

  • 知的発達の遅れを伴う場合と伴わない場合があります。 
  • 注意欠如・多動症(ADHD)の特性を併せ持つ場合もあります。 
  • 不安や抑うつなどの二次的な精神症状を抱える場合もあります。 

原因 

ASDの原因は、まだ完全には解明されていませんが、現在の研究では、遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。 

  • 遺伝的要因: 複数の遺伝子が関与していると考えられており、家族内にASDの人がいる場合、発症リスクが高くなる可能性があります。 
  • 環境要因: 妊娠中の感染症や出産時の合併症など、環境要因も影響する可能性が指摘されていますが、因果関係は明確ではありません。 

治療法と支援 

ASDの特性そのものを治す治療法は現在のところありませんが、特性によって生じる困りごとを軽減し、その人が社会の中でより良く生活していくための様々な支援方法があります。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの状況に合わせて、最適な支援プランをご提案します。 

  • 心理療法: カウンセリングを通して、不安や抑うつなどの二次的な精神症状の緩和や、ストレスへの対処法を学びます。具体的な生活を相談し、対処法を指導します。 
  • 薬物療法: 不安、抑うつ、不眠、興奮などの症状が強い場合は、薬物療法が検討されることがあります。当クリニックでは、副作用にも配慮しながら、必要に応じて最小限の処方を心がけています。 
  • 生活環境の調整: 環境の変化をできるだけ避け、視覚的な支援などを活用することで、生活の安定を図ります。 
  • 血液検査について: ASDの診断において血液検査が必須となることはありません。ただし、その他の症状の原因を特定するために、医師の判断により血液検査などが行われる場合があります。 

まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください 

コミュニケーションの困難さやこだわりなどでお困りの方、ご家族の方はお一人で悩まず、お気軽にご相談ください。早期からの適切な療育や支援が、その人の成長と発達を大きく左右します。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康と発達をサポートするために、経験豊富な医師と公認心理師が親身になって診療を行っています。

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