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PTSD(心的外傷後ストレス障害)

人生において、強い衝撃を受けるような出来事(心的外傷、トラウマ)を経験することがあります。多くの場合、時間の経過とともに心の傷は癒えていきますが、中にはその影響が長く続き、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。そのような状態は「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と呼ばれます。富山市上飯野にあるたての心療クリニックでは、つらい体験の後、心身の不調でお悩みの皆様に寄り添い、丁寧な診療を行っています。このページでは、PTSDについて分かりやすく解説します。 

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは? 

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、生死に関わるような出来事、深刻な怪我、性的暴力などのトラウマ体験後に、心身に様々な症状が現れる疾患です。その体験が強烈であればあるほど、PTSDを発症するリスクが高まります。 

日本では、東日本大震災などの大規模災害を契機に、PTSDへの関心が高まりました。富山県でも、過去の災害や事故、事件などによってPTSDに苦しんでいる方は少なくありません。 

症状

PTSDの症状は、大きく分けて以下の4つのカテゴリーに分類されます。 

  • 再体験症状: トラウマ体験の記憶が、不意に繰り返し思い出される(フラッシュバック)、悪夢を見る、トラウマを想起させるものに強い苦痛を感じるなど。 
  • 回避/麻痺症状: トラウマ体験を思い出させる場所、人、状況、会話などを避けようとする。自分自身や世界に対する否定的な考え、罪悪感、孤立感、喜びや興味の喪失など。 
  • 過覚醒症状: 過度の警戒心、落ち着きのなさ、集中困難、睡眠障害、怒りっぽさ、些細なことで驚いてしまうなど。 

これらの症状は、トラウマ体験後すぐに現れる場合もあれば、数ヶ月、数年経ってから現れる場合もあります。 

原因

PTSDの原因は、明確なトラウマ体験です。主なトラウマ体験としては、以下のようなものが挙げられます。 

  • 自然災害(地震、津波、台風など) 
  • 事故(交通事故、火災など) 
  • 犯罪被害(性暴力、虐待、強盗など) 
  • 戦争、テロ 
  • 大切な人の突然の死 
  • いじめ、DV 

ただし、同じようなトラウマ体験をしても、PTSDを発症する人としない人がいます。個人の性格、過去の経験、周囲のサポート体制なども発症に影響すると考えられています。 

治療法

PTSDは適切な治療を受けることで改善が見込める疾患です。たての心療クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせて、最適な治療法をご提案します。 

  • 薬物療法: SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬が有効と言われています。不眠や悪夢の治療には抗精神病薬も用いられることもあります。当クリニックでは、副作用にも配慮しながら、患者様に合ったお薬を処方いたします。 
  • 精神療法: 認知行動療法などが有効です。これらの治療法では、トラウマ体験を安全な環境で振り返り、過去の体験と現在の生活を結びつけ、トラウマ体験による影響を軽減していきます。当クリニックでは、経験豊富な公認心理師がご希望に応じ対応いたします。 
  • 血液検査について: 通常、PTSDの診断に血液検査は必須ではありません。しかし、抑うつ症状や不眠などの症状が顕著な場合、他の身体疾患(甲状腺機能低下症、貧血など)が症状に影響を与えている可能性を考慮し、鑑別診断のために血液検査を行うことがあります。 

まとめ – 富山市上飯野のたての心療クリニックへご相談ください

つらい体験の後、心身の不調が続いている方は、一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。早期の診断と適切な治療が、PTSDからの回復につながります。富山市上飯野のたての心療クリニックでは、地域の皆様の心の健康をサポートするために、経験豊富な医師と公認心理師が親身になって診療を行っています。 

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